2026年11月08日 中田
▌単身高齢者の住まいの問題〜書籍に取り上げられました
こんにちは、リノベーターの中田です。
11月に入り、居住支援の相談が一気に増えてきました。
心休まる住まいで年末を過ごせるよう、住まい探しに邁進します。
当社は、「すべての人に、こころ休まるすまいを」得られる社会の実現を目指しています。
空き家や築古物件を活用することで、単身高齢者や生活保護世帯などの住宅確保困難者の手の届く住まいを提供しています。
▌事業内容を書籍で取り上げていただきました
追手門学院大学地域創造学部教授の葛西リサさんのご著書「単身高齢者のリアル ――老後ひとりの住宅問題」の一部に、当社事業を取り上げていただきました。葛西教授は2026年9月16日放送のNHK「クローズアップ現代」にもご出演され、放送をご覧になった方もいるかもしれません。
単身高齢者の方が安心できる住まいを探すことがいかに難しいか。当社は民間企業による居住支援の一例として言及いただいています。
本書で言及されている「高齢者の住まいの課題」は、私たちにとっても日々実感する現実です。ぜひご一読ください!
▌「孤独死」のリアルな現場から
葛西教授の本でも言及のあった「孤独死」について、居住中世帯は600世帯を超え、当社も数々の「孤独死」の現場を経験しています。
ご自宅訪問時に入居者の「孤独死」を発見
例えば、60代の単身男性。安否確認も兼ねて、毎月家賃を自宅まで受け取りにお伺いして、食料支援をしていました。玄関の鍵はいつも空いており、その日もいつもと同じようにお部屋を尋ねたところ、亡くなっていました。その方は会うとたいてい飲酒しており、アルコール依存症の懸念がありました。セルフネグレクト気味で、満足な食事をとっていないようでした。近くのコンビニまで支払に行くことが出来ず、電気や携帯電話が止まっており、支払の手伝いをすることもありました。「ファミチキ」が食べたいと仰るので、毎回差し入れをしていました。ただ、ご本人が支援に乗り気でないこともあり、なかなか福祉サービスに繋げることはできませんでした。
さらに、生活保護を受給していた20代の単身男性。家賃の入金が遅れており、何度も連絡を取っていたもの、連絡が取れなくなりました。夜逃げかと思い、ご自宅を訪問したところ、お亡くなりになっていることを発見しました。死後時間が経っており、遺体は腐敗し始めていました。
このように、年齢を問わず、「孤独死」は発生しています。
「孤独死」後の対応
「孤独死」後の対応として、以下のような大家にとって大変な作業が発生します。幸い、上の2つの事例は遠方のご親族と連絡が繋がり、円滑に対応することができました。
- 親族や相続人探し
- 室内に残った遺品の整理・処分
- 部屋の清掃や原状回復
▌単身高齢者の住まい探しの難しさ
大家は、一度こういった「孤独死」後の大変さを経験すると、「70歳以上の高齢者はお断り」など高齢単身者の入居を断るようになります。孤独死が発生した時の手間や経済的な損失を考えると、空室にしているほうがマシとなってしまうのです。
令和3年度の国土交通省の調査によると、大家の約7割が高齢者に拒否感があると答えています。また、高齢者の入居制限の理由として「居室内での死亡事故等に対する不安」が約9割となっています。(参照)
実際に、当社で一般の不動産物件をご紹介する際にも、「オーナーさんの意向で、70歳以上はNGです」と断られることも多いです。また、3親等以内・近くに住む保証人必須、有料の見守りサービス加入などの、年齢による追加条件をつけられることもあります。体感として、70歳を超えるとご紹介できる物件がぐっと少なくなります。
▌当社では年齢による入居の制限はありません
当社のご紹介する物件は、年齢による入居制限や保証人などの条件はありません。家族の有無や関係性なども踏まえ、毎月の食料支援などを行うことで見守りも兼ねています。入居者の最高齢は94歳の元気な単身高齢女性です。
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