2025年04月20日 中田
▌2024年12月-2025年3月の居住支援の実績
こんにちは、リノベーターの中田です。
2025年ももう4月。京都の桜は葉桜になりました。
ありがたいことに居住支援のご相談を多くいただき、更新が途絶えてしまいました。
今回は昨年の12月から3月までの居住支援の実績をまとめています。
当社は、「すべての人に、こころ休まるすまいを」得られる社会の実現を目指しています。
空き家や築古物件を活用することで、単身高齢者や生活保護世帯などの住宅確保困難者の手の届く住まいを提供しています。
▌居住支援の実績(2024年12月〜2025年3月)
昨年12月から今年3月までに、64世帯の方々に住まいを提供することができました。これまでに当社が住まい提供を支援した世帯数は累計で、549世帯に達しました。
▌持ち家を失ってしまう方
・「この家に住み続けるのは無理かもしれない」
相談をいただいたのは60代の女性。ご主人を数年前に亡くされ、娘さんとお二人で持ち家に住み続けていましたが、住宅ローンの支払いが限界を迎えていました。「このままだと競売にかけられるかもしれない…」と心配しておられました。
このような場合、考えられる選択肢として、
- 金融機関と相談して、住宅ローンの支払を延期してもらう
- 持ち家を売却する
- 法的整理(債務整理・自己破産など)を検討する
があります。
この方の場合は、当社が持ち家を買い取り、そのまま賃貸住宅として住んでいただく「リースバック」をご提案しました。
たくさんの思い出がある家に住み続けられることで、大変喜んでいただきました。
・「ペット可の物件がこんなにないとは思わなかった」
50代のご夫婦は、ご自宅を売却されることを決めていたものの、犬や猫などのペットを飼っておられました。
そのため、条件の合う賃貸物件がなかなか見つからなかったとのこと。
この世帯は、偶然、希望のエリアにペット飼育可能な自社物件が空いていましたので、ご案内することができました。
・「持ち家=安心」とは限らない
「家があるから安心ですね」と言われることが多い中で、実際にはそうではない場面に、私たちは何度も出会います。
配偶者やお子様の疾患が重なり、出費がかさんでしまった。事業に失敗してしまった。ご自身がうつ病にかかり、働けなくなってしまった。
自宅を購入して住宅ローンを組んだときは、仕事も順調、自分も健康だった。その後、何かのきっかけで、住宅ローンが支払えなくなってしまうこともあります。
更に、持ち家世帯は、荷物が多い、ペットを飼っているなど、賃貸物件を探そうとしても条件が厳しく、選択肢が狭まることが多いです。
競売(退去)の期限が迫るなかで、家族の住まい先を見つけなければいけないというプレッシャーにさらされ、精神的にも追い詰められてしまいます。
このような時、「家があるから支援は必要ない」と思われる方も多いかもしれません。けれど、その家が生活を圧迫していたり、精神的な負担になっていたりするなら、それは支援が必要なサインかもしれません。もし、住まいに関する不安を抱えていたり、「支援の対象じゃないかも」と思っていたりする方がいたら、どうか一度ご相談ください。
▌ご親族との関係が疎遠な単身世帯
・「急に出ていけと言われました…でもどこに行ったらいいのか」
このようにおっしゃっていたのは、70代の女性でした。
少し前までお子さんご家族と一緒に暮らしていたそうですが、ある日、家族との関係が悪化し、「もう一緒には住めないから」と家を出て行くよう言われたといいます。あいにく年金収入も少なかったため、引っ越し後には生活保護を受けることも検討されていました。
高齢の単身世帯というと、身寄りがいない方を想像されるかもしれません。
そういった方ももちろんいらっしゃいます。ただ、ご親族はいるものの、親族からDVやモラハラにあうなど関係性が疎遠になってしまった方、本人が無年金などの経済的な理由で家族では支えきれない方など、さまざまなご相談をいただきます。
また、日々のすれ違いなどで関係性が悪化してしまうケースもあります。
・まずは「安心できる住まい」を一緒に探すことから
この方の場合は、なるべくお子さんの自宅から離れていない場所に、当社の管理物件がありましたのでご紹介させていただきました。
内見時には、「一人で生活できるかしら…」とご不安な様子でしたが、お子さんとも相談して住み替えを決断されました。
今は、お引っ越し後、お子さんとの関係も良好になり、生活保護も申請するなど、前向きに過ごされています。
・入居後のかかわり〜顔の見える関係で
当社はフードバンク「セカンドハーベスト京都」様と連携することで、入居者への食料支援を行っています。
毎月30世帯分の食料を寄付いただき、希望する入居者へお配りすることができました。
ある単身の高齢世帯の方からは、「食料よりも、気にかけてくれる心遣いが嬉しい」と嬉しいお言葉をいただきました。
私たちも食料を配るときに入居者さんとコミュニケーションすることを心がけており、少しでも安心感に繋がればと思います。
また、そうした会話の中で、入居者から生活の相談を受けることもあります。
「ゴミ出しをしたときに、近所の人から悪口を言われた」「庭の木が生い茂っていて日当たりが悪いので、切ってほしい」「電球を交換できない」などなど。生活のちょっとした困りごとや深刻な相談までさまざまです。
ちょっとした電話で終わる場合もありますが、時間が許す限りなるべく自宅にお伺いして応対するようにしています。
▌お住まいを探されている方へ
当社保有の物件であれば、保証人なし、初期費用なし、日割家賃のみで住まいを提供しています。入居相談者よりよくある質問をこちら(こちらをクリック)にまとめています。どのようなサービスが受けられるのか、自分の状態で家を借りられるのか、相談する前に確認したいという方はぜひご確認ください。
また、当社事業に共感いただいた、京都市や宇治市などの多くのオーナー様より、物件を提供いただいています。当社が入居審査しますので、その方の属性のみで判断することはありません。
こちらのサイト(こちらをクリック)より、空き物件をご確認ください。日々更新しています。
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