京都郊外古民家再生プロジェクト③

現在Rennovaterさんでインターン生として関わらせていただいています、

京都工芸繊維大学 修士2年の若杉と申します。

現在、研究室とRennovaterさんとの共同研究プロジェクトとして、空き家の活用とリノベーションに関わらせていただいています。

 

作業開始

前回のプロジェクト記録に続いて、作業の記録をご紹介させていただきます。

私が所属する阪田研究室の教授と修士一回の同期7人で作業を行います。

古民家は駅から車で30分程度かかる場所にあるため、毎回先生やメンバーの運転で現地へ。

近くの大きなホームセンターで材料や食料を調達してから向かうのがお決まりになりました。

 

まずは養生から

作業初日、これから漆喰やペンキで作業するため、柱や廊下が汚れないよう

ビニールシートやマスキングテープで保護していきます。

梁など埃が貯まる部分はマスキングテープが剥がれてしまうため、掃除しながら端まできっちり養生していきます。

この養生を細かく確実にすることが、出来上がりの美しさに大きく関わってきます…!

さらに、襖も母屋に避難。

畳は張り替えを予定しているため、汚れる前提で縁だけ養生しました。

和室の漆喰塗り

いよいよ和室を漆喰で塗っていきます。

今回は元々の壁の色に近い黄土色の漆喰を選びました。

色味が近いこともあり試しに下処理せずにそのまま塗ってみました。

数日後の様子がこちら

思ったよりも灰汁が浮き出てしまったため、下地材を塗った上で、漆喰は様子を見つつ二度塗りすることになりました。

釜戸も使ってみました

気になる母屋の釜戸。

残念ながら、置いてあった釜は状態が悪く、そのままご飯が炊けるものではありませんでしたが、寒さもあり火を焚いてみることに!

昔ながらの古民家でも想像以上に臭いや空気がこもることに驚きながら、大きな釜でお湯を沸かし、みんなで暖をとりました。

ちなみに、離れに給湯設備はあったもののガスが開通していなかったため、このお湯は道具を洗ったり手を温めたり、この作業期間を通して大活躍します。