2023年12月03日 代表 松本
昨日、入居者様から切羽詰まった相談がありました。
暖房器具が壊れて凍えそうだと。
居住物件は家電量販店も近くにある便利な立地だったので「安価な物であれば3,000円くらいで家電量販店で買えますよ」と伝えたところ、「生理用品も切れていて外にも出られない」とのこと。
「生理用品と暖房器具を今日の早いうちに買ってきてくれないか」との話しになり、午後早いタイミングで届けることに。
また、同じ入居者様から先週には別の悩み相談のために訪問しました。ゴミ出しに関して近隣住民とトラブルになりそうだと。入居者宅に訪問して入居者様の事情を丁寧に伺ったのちに、近隣住民の家を訪問して解決案を探るために夜遅くまで協議しました。
昨日のケースでは、偶然にも同じ市に居住する別の入居者宅を訪問していたため、数時間のうちに物資を搬入することができた。すべての要望に対して迅速に対応できることもなく、自身で解決可能な問題に対しては解決方法を教えることだけに留まっています。
建物の設備の不具合も職人ではないので適格なアドバイスをできる訳ではありません。福祉的なサービスを提供できる訳でもありません。誰でもできる生活面のサポートを時間が許す限り対応してるだけで、決して大したことをしていません。社員からも「生理用品を買って届けてるんだったら、他にも山ほど仕事があるのに、何で??」と思われるかもしれません。
でも思うんですよ。大切なのは「困った際に相談相手がいること」、「困っても助けてくれる大家さんがいる安心感」なんです。それが当社事業の原点であり、絶対に変えてはいけない事なんです。
当社の入居者は親族とも縁が切れたり社会的に孤立している方が多いという事実があります。
物質的にも精神的にも安心して住める住居を営利企業として提供し続けるにはどうすべきか、今後も模索し続けます。