居住支援への向き合い方

こんばんは、リノベーター松本です。入居者が室内で倒れていいたこをきっかけに居住支援への向き合い方に関して書いてみました。少し重たい内容ですので、苦手な方は読み飛ばしてください。

 

昨日、久々に昼食を食べれると思って午前中のアポをこなしていたところ、正午過ぎに入居者が室内で倒れているとの連絡がありました。また、入居者の部屋のキッチンから水が溢れだして、階下の住居にも漏水しているとのことでした(入居者は2階に居住)。

 

午後からの予定は調整しつつ、現場に急行することに。現場に到着した際には、入居者が救急車の中で人工呼吸器が付けられている状態。呼びかけにも反応することなく背中で息をするのが精一杯の状態でした。

 

現場の私は入居者の搬送先病院の確認や階下の入居者と漏水被害に関する補償に関して協議し、社内からは入居者の親族に連絡を入れました。

 

1週間前に住居を訪問した際には元気そうだった人が、目の前で意識が無くなっている信じられない状況でした。同日の夕方に部屋の鍵を渡すためにお会いした親族の方にも疲労が感じとれ、親族の方への負担も相当な物だと感じました。

 

入居者の部屋に親族の方と入室した際には、入居して3週間と思えないほどに散らかっていました。ただ、新たな生活を機に食器や調理用具等は綺麗に整えられており、整理する意思はあったものの引っ越しの片づけが出来ない何らかの状況にあったのかもしれないなど、と思いを巡らせてました。

 

当社の場合、入居者との関係性は長く続いていきます。入居相談、物件の内覧、契約・入居準備、入居中の支援から退去まで、一貫して対応します。今回の様な入居中の事故だけでなく、入居相談段階においても不幸な状況に陥ってるケースが多くあります。

 

一件一件の出来事に最善を尽くすものの、感情移入し過ぎない事を意識しています。一件一件の出来事を深く重く考え過ぎると、心理的な負担が大きくなったり、次の行動が消極的になるからです。事務的でドライに感じるかもしれませんが、長く多くの居住支援を行うには「感情移入し過ぎない」ことが現時点では最良の方策だと考えています。

 

家を起点に生活が好転する姿を目の当たりにした際には、帰りの車で一人で泣いてしまうこともあります。しかし、良い出来事も過度に喜び過ぎないこと、そしてメンタルを平準化することを常に意識しています。

 

入居者の方に寄り添いつつも真正面から対等な関係で向き合いながらこれまでやってきました。正直なところ、何が正解が分かりませんが、最良の方策を模索し続けていきたいと思います